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被爆体験講話

更新日: 2018 年 05 月 14 日

被爆者佐々木京一さん講話  町内在住で被爆者の一人である佐々木京一さんが、「平和体験の旅」に参加する中学生の皆さんを集めて開催した事前研修会で講話を行いました。
 佐々木さんは、爆弾が投下された昭和20年当時に、衛生兵として広島市の爆心地から8kmのところにいて、目がくらむような閃光の後、突然の爆風になぎ倒されました。
市街地の方角を見やると、「あらゆる色が混ざった煙」が立ち昇り、はるか上空を一機の飛行機が飛び去っていったそうです。
 その後、佐々木さんは放射能の残る市内に入って被爆しました。美しい町並みは消え去り、黒漕げの遺体があちらこちらにありました。
 負傷者を看護し続けた佐々木さんが目にしたのは、めだった外傷がなくても衰弱して亡くなっていく人々の姿、放射線がもたらす恐ろしい実態でした。
 たった一発の核爆弾が都市を廃墟にし、何十万という人を殺しました。今も原爆病で苦しんでいる人がたくさんいます。もう二度とこんなことがあってはいけません。被爆した者の一人として原爆の恐ろしさ平和を伝えていく責任があるとの講話に耳を傾けました。

※佐々木京一氏は、平成28年2月16日、ご逝去されました。