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国際姉妹都市原爆展

更新日: 2014 年 02 月 05 日

ウィノナ州立大学で原爆展【姉妹都市交流が縁で開催が実現】

国際姉妹都市原爆展  平成20年10月16日から30日まで美里町の国際姉妹都市の米国ミネソタ州ウィノナ市にあるウィノナ州立大学で原爆展が開催されました。

 「美里町非核・平和都市宣言」において、「私たちは、非核三原則を堅持し、平和を愛するすべての国の人々とともに、人類の安全と生存のため、不断の努力を続け、次の世代に平和な地球を引き継いでいく」と宣言した美里町は、前年の10月にウイノナ市との姉妹都市締結のため同市を訪問した佐々木功悦町長(当時)が、懇談会や歓迎式典でウィノナ市のジュエリー・ミラー市長やウィノナ州立大学のジュディス・ラマリー学長らに開催を打診したのがきっかけで実現しました。姉妹都市交流が縁で原爆展の開催が実現したケースは初めてのケースということです。

  原爆展オープニングセレモニーでは、町長がビデオメッセージで「原爆展開催の提案を受け入れていただき感謝いたします。この原爆展は私たちがより深く理解するための第一歩です」とあいさつしました。また、広島で13歳の時に被爆し、現在ロサンゼルスに在住の笹森恵子氏が自らの被爆体験を語り平和の大切さを訴えました。

 会場には、学生を中心に4,500人もの人が訪れ、多くの人々に深い感銘を与えるとともに、原爆被害の実相を伝える大きな役割を果たしました。

 原爆展を終えてウイノナ州立大学のジュディス・ラメリー学長より「何度も会場へ足を運びました。歴史を学び、平和の大切さを強く感じました。学生にとっても平和を考えるよい機会となり、歴史を知ることによって多くの人々の心が動かされました。このような機会をいただいた事に感謝します」と町長にお礼状が届きました。

 現代はテロや民族対立が世界の平和を脅かす時代にあります。住民主体の草の根からの姉妹都市交流から、国境を越えた世界の平和に結び付けていきます。


 この度、美里町が各団体の仲介役をしていただいたことにより、原爆展をウィノナ州立大学で開催することができ、改めて、大学生から市民、中高生などに広島・長崎の悲劇、そして放射能の後遺症など、多くの人々に原子爆弾の恐ろしさをより直感的に実感する機会が与えられました。
 特にオープニングに行われた被爆者である笹森さんによる演説、そしてエンディングに行われた核不拡散・核軍縮について世界的に有名な学者のアンドリュー・キッド先生の講演によって、ウィノナ市の原爆への意識が向上した結果に間違いありません。美里町の支援がなければ、このイベントの開催ができませんでした。市民を代表してウィノナ市からの感謝の念を捧げます。
 笹森さんの演説には遠方からもたくさんの方々が訪れ、また、笹森さんの演説が終わった後も、市民と学生は30分も質問を続けました。来場者は、原爆や戦争に対する嫌悪と恐怖、また平和への強い思いがあり、ウィノナ市では笹森さんの体験談や観点、そして核不拡散・核軍縮の概念は高く評価されています。
原爆展の成功を得て、そしてまた、美里町からウィノナ市とより深い関係への協力を寄せていただいて、重ねてお礼を申し上げます。これからもウィノナ市と美里町が姉妹として、数多くの企画に協同して取り掛かることを心から願っています。
   2008年11月18日

     ウィノナ市長 ジェリー・ミラー
     ウィノナ市政管理者 エリック・ソレンセン


 美里町の姉妹都市である、ミネソタ州のウィノナ市より誰んでご挨拶申し上げます。ウィノナ州立大学図書館及び学生会館で開催されました原爆パネル展についてご報告をさせていただきたいと思います。
 私は、度々このパネル展に足を運び、歴史を学ぶとともに、このような取組が平和な社会をつくるための行動の一つだと感じていました。
 先週、笹森恵子氏のすばらしい人間性に触れる機会を得ました。彼女の世界平和のために人生を捧げ平和を訴える姿は私たちに平和的共存の大切さを教えてくれました。
 あなたからいただいたメッセージにより、原爆展のオープニングに集まった様々な年齢の市民たちは、歴史を知ることの大切さや平和の大切さを強く感じることができました。
そして、あなたからいただいたこの機会により、歴史を学ぶことができたとともに平和を強く願うメッセージを感じ取ることができました。笹森氏は、何度も「二度と戦争を繰り返してはいけない」と言っていました。彼女の証言は私たちに広島の悲劇を繰り返してはならないという気持ちに強いメッセージを投げかけてくれました。
 私たちはあなたの友情に感謝するとともに、このような取組がウィノナ市と美里町がより深く理解しあうための大切な一歩であると感じています。今後ともウィノナ市と美里町の交流と理解が進んでいくことを願っております。
   2008年10月23日

      ウィノナ州立大学 学長 ジュディス A ラマリー