更新日: 2015 年 10 月 23 日
福井県越前市白山地区で昨年6月に生まれ、野生復帰を目指して平成27年10月3日に放鳥された国の特別天然記念物であるコウノトリ2羽のうちの1羽の”げんきくん”が美里町に飛来しました。
コウノトリの国内野生個体群は1986年2月28日に絶滅してしまいましたが、特別天然記念物コウノトリ管理団体である福井県と兵庫県などにより、人工飼育されたコウノトリを野生に返す試みが行われています。
”げんきくん”は、東日本大震災時にいち早く美里町へ災害支援に駆けつけてくれ、その後、平成24年8月7日に災害時相互応援協定を締結した兵庫県豊岡市にある「兵庫県立コウノトリの郷公園」から、福井県が譲り受けた卵から産まれた中の1羽ということです。
今回、美里町に飛来してくれたことに、何かご縁を感じます。
コウノトリは広範囲にわたって移動しながら生活をする種類の鳥ということで、美里町の豊かな自然環境の中で、しっかりと体力を蓄えていただきたいものです。
◆参考リンク
福井県庁自然環境課のホームページ
※放鳥された2羽のコウノトリについて情報発信しています。
福井県里山・里湖海研究所のホームページ
※コウノトリの観察のポイントおよび観察の際の注意点について紹介されています。
・コウノトリを見かけた際は、十分な距離を取り(おおむね150m以上)大きな音を出すなど驚かさないようにそっと見守ってください。カメラの望遠レンズや双眼鏡で観察するようにしましょう。
・写真を撮影する際は、たとえ離れた場所からであってもフラッシュを発光させないでください。
・観察をする際には、駐車によるトラブルなど、地元の方の迷惑とならないようにしてください。
・私有地や進入禁止の場所には、絶対に入らないでください。
・コウノトリは野生動物です。絶対に餌を与えないでください。