トップ > くらし > 食の安全、食品の表示

食の安全、食品の表示

更新日: 2011 年 05 月 16 日

何気なく日ごろ口にしている様々な食品について、私たちは細かなルーツを知りません。
食生活は家族の健康を守る大切な要素、朝・昼・夜と毎日食べる食品は、ことに安全であってほしいものです。
外見だけでは安全性を判断しかねる食品が増加する中、選択はすべて私達消費者の手に委ねられています。その際の指針となるのが食品の表示です。
食品の表示には、品質に関する「JAS法」、安全性に関する「食品衛生法」、正確な量目を表示するための「計量法」など様々な法律があります。

JAS法による「食品の表示」

問) JAS法とは?
答) 農林物資の品質に関する適正な表示を行わせ、消費者の選択に役立つ事を目的とした法律で、飲食食料品等が一定の品質や特別な生産方法で作られていることを保証する「JAS規格制度」と原材料、原産地など品質に関する一定の表示を義務付ける「品質表示基準制度」の二つの制度からなっています。

問) 日本農林規格(JAS規格)とは?
答) 品質や特定の生産方法についての規格で、一般JAS、生産情報公開JASなどいくつかの種類があります。この認定を受けることは生産者の任意となりますが、マークのついた農林物資は一定の規格を満たすことになります。

問) 消費者に販売されるすべての飲食良品には品質表示が義務付けられているのですか?
答) 義務付けられています。ただし、このうち酒類および薬事法に規定する医薬品、医薬部外品、化粧品は除きます。

問) 生鮮食品に必要な表示は何ですか?
答) 名称と原産地です。

問) 加工食品に必要な表示は何ですか?
答) 名称、原材料名、内容量、賞味(消費)期限、保存方法、製造者です。

※生鮮食品、加工品共に、生産や加工をしたその場で消費者へ直接販売したり、設備を設けて飲食させたりする場合、または計り売りなどは表示の省略が認められますが、イベントでやきそば等を販売する際には保健所へ許可申請が必要です。

一般JASマーク 一般JASマーク
JAS規格に適合した加工食品(缶詰、果実飲料、ソース、ソーセージなど)や製品につけられています。

有機JASマーク 有機JASマーク
有機野菜、有機畜産物の有機加工食品などにつけられ、認定のないものに「有機」の広告表示をすることはできません。

生産情報公表JASマーク 生産情報公表JASマーク
生産情報を正確に記録、保管、公表することが認定された肉、野菜、豆腐やこんにゃくなどの加工食品、養殖魚などにつけられます。

※この他にも等級JAS、特定JASなど複数のJASマークがあります。

問) 食品表示の監視はどのように行われていますか?
答) 農水省では、食品表示、JAS規格を日常的に小売店舗などでチェックしています。(独)農林水産消費安全技術センター等によるDNA分析などの科学的手法を用いた検査も活用しています。

問) 消費期限と賞味期限の違いは?
答) 消費期限は傷みやすい食品(弁当、惣菜、食肉、生めんなど)に表示する期限です。保存方法を守り、期限の過ぎたものは食べないようにしましょう。賞味期限は比較的傷みにくい食品(即席めん、缶詰、スナック菓子など)に表示する期限で、美味しく食べることのできる目安です。


消費生活のページにもどる

■問合先 消費生活相談窓口 TEL.0229-33-2114