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アメリカシロヒトリの駆除について

更新日: 2022 年 06 月 01 日

毎年、町内ではアメリカシロヒトリの発生が数多く確認されております。早期発見と早期駆除が、被害の拡大を防ぐための最大の対策となります。

駆除や防除は樹木の所有者の責任となり、町では町有地以外の駆除は行っておりません。個人で駆除していただくか直接専門業者へご依頼ください。町内会などで駆除を行う際には防除用機器を貸し出しておりますので、お気軽にご相談ください。

アメリカシロヒトリとは

ヒトリガ科に属する小型の蛾で全体的に白みを帯びています。戦後にアメリカから日本に進入してきたものと考えられている外来種です。幼虫は柿、桜、梅、プラタナス、柳、はなみずきなどの人間の生活環境に多く見られる落葉樹を好みます。
繁殖力が非常に強く、気象条件によって誤差はありますが、通常、6月〜7月と8月〜9月にかけての年2回発生します。

アメリカシロヒトリの幼虫

※アメリカシロヒトリの成虫や幼虫に毒性はありませんが、アレルギー反応を起こす場合があります。また、同じ時期に発生して主にツバキ科の植物を食害するチャドクガの幼虫は毒性がある上、幼虫の外観も似ています。そのため駆除作業を行う際には、念のために手袋とマスクや長袖長ズボンを着用するなど、十分に気を付けて作業を行うようにしてください。また、暑い時期に作業する際には、水分補給をまめに行い、適度に休憩を取りながら行いましょう。

発生初期の駆除方法

・孵化直後の幼虫は白い網状の巣網を作り一週間程度群生しています。

・ある程度成長(体長1.5センチ程度)すると巣から離れてしまうので、早期発見、早期駆除が肝心です。

・枝葉ごと切り取って、焼くか踏み潰してください。駆除後の枝葉は剪定枝と同様に町指定ごみ袋に入れて可燃ごみとして出すことができます。ごみ袋が10袋以上となる場合には、ごみ処理場へ直接搬入をお願いします。(重量に応じて料金がかかります。)

群生するアメリカシロヒトリ

孵化直後は白い巣網を作り葉に群生しています

拡散前の幼虫と焼殺写真 ※火器を使用する場合には、まわりに燃え移りやすいものや可燃物がないところで焼殺してください。また完全に消火を確認してからごみとして処理を行うようにしてください。

拡散前の幼虫と焼殺写真

拡散後の駆除方法

・早期発見、早期駆除がもっとも効率のよい方法ではありますが、すでに成長した幼虫が分散してしまった場合には、DDVP乳剤、DEP乳剤、MEP乳剤、ダイアジノン水和剤などを希釈して散布します。詳細については農協や農薬販売店へお問い合わせください。また、「毒物及び劇物取締法」に該当する薬剤が多いため、その保存や取扱いには十分に注意してください。

・薬剤散布の際には飛散に注意して、近隣の迷惑にならないようにしてください。人や動物、作物、洗濯物に危害が及ばないよう注意しましょう。

駆除用機器の貸し出しについて

美里町では、地区衛生組合で一斉駆除をおこなう際には防除用機器の貸し出しをします。
機器の貸し出しを希望される場合には地区衛生組合長を通じてお申込ください。電話による予約も可能ですが、後日で構いませんので防除用機械借用申請書の提出をお願いします。
貸し出しできる機械の数には限りがあり、予約された順に優先して貸し出しますので、ご了承ください。なお、機械の運搬には軽トラック等の運搬用車両が必要となります。
また、燃料(ガソリン)は衛生組合でご用意ください。

貸し出し防除用機器 ・動力噴霧器  3台
・乳剤噴霧器 5ℓ 6台
・乳剤噴霧器 10ℓ 4台
・高枝切りバサミ 12本
必要なもの ・防除用機械等借用申請書
・軽トラック等の運搬用車両
・動力噴霧器を固定するもの(ロープ等)
・動力噴霧器燃料(ガソリン)

詳細については町民生活課(33-2114)までお問い合わせください。

防除用機械借用申請書

※ページ内のアメリカシロヒトリの画像については、長野県須坂市ホームページより許可を得て転載させていただいております。